運賃 [備忘録]
国際航空運賃の計算方法
普通運賃の往復(RT)と周回(CT)の計算方法が重要です。他にもオープンジョーとかありますが、周回の応用で計算します。他の複雑な旅行も往復と周回に分解する。それでもダメなら、片道運賃をつなげて行く。で、RTとCTの違いですが、ぶっちゃけた話、往路と復路の運賃が同じならRT、違えばCTです。だから、たとえば【東京-ソウル-香港-台北-東京】と旅行するとして、行程の中間あたりの香港を目的地にしたとして、往路と復路の運賃が同じなら、RTです。CTの例として、わざと目的地を台北にして非対称にしてみます。それでも運賃を計算して往路『東京-ソウル-香港-台北』運賃と復路『台北-東京』運賃が同じだったらRT、違ったらCTです。まず往路運賃の計算、「東京-台北」「東京-ソウル」「東京-香港」「ソウル-香港」の直行往復運賃を調べます。取り敢えず「東京-香港」が一番高かったとします、その半額を仮の往路運賃とします。グルっと回るにしても、訪問地同士間の運賃のうち一番高いところのお代は頂きますってことです。(HIPチェック) 復路は単純に「東京-台北」往復の半額です。(訪問順とは逆なので注意)次に「東京-台北」の寄り道として、ソウルと香港に追加料金なしで寄れるかチェックします。「東京-台北」のMPM(最大許容マイル数)と往路「東京-ソウル」+「ソウル-香港」+「香港-台北」のTTPM(総飛行距離)を比較して、TTPM≦MPMなら追加料金なし。オーバーしてたら、その割合に応じて5%刻みで追加料金が発生します。ただしオーバーするにしても25%増しが限度。(この例では25%増しを軽くオーバーします)
この追加料金を加えた往路運賃が正式の往路運賃になります。オーバーしなかったとして、全体として、安く上がってないかチェックします。往路運賃+復路運賃と直行往復のうち一番高かった「東京-香港」往復運賃を比較します。往路運賃+復路運賃の方が高ければ、それが正式な周回運賃。仮に安かった場合は「東京-香港」往復運賃が正式な周回運賃になります。
(1). TPM (Ticketed Point Mileages) Deductions
・出発地から目的地の間に指定された地点を経由し、指定された運賃を適用する場合、TPMの合計から一定のマイル数を差し引くことができる。
(2). HIF(Higher Intermediate Fare)
1. HIF(HIP)チェック
・1つのフェアーコンポーネントの始点と終点の直行運賃より、高額な中間地点の
運賃のことをHIF=中間高額運賃といい、中間地点を含む運賃計算では必ずこのHIFが存在するかどうかをチェックしなければならない。
2. HIFを含む計算法
・距離計算 始点→終点で行う
・適用運賃 HIFが存在する場合には、始点-終点の運賃の代わりに、HIFを使用する。
・割増し 距離計算の結果、割増しがある場合には、HIFを割増しさせる。
(3).CTM(Circle Trip Minimum Fare)
1. CTMチェック
・周回旅行の場合、運賃の合計額は、出発地からすべての途中降機地点行きの
直行往復運賃のなかで、最も高額な直行往復運賃を下回ってはならない。
この最も高額な直行往復運賃のことを、その旅程における“Minimum Fare”
(最低運賃)といい、算出した運賃の合計額がMinimum Fareを下回る場合には、
Minimum Fareに引き上げた額がその旅程における最終的な適用運賃となる。
2. CTMの計算方法
・距離計算:通常どおり行う。
・適用運賃:HIPチェックも含め通常通り行う。
・CTMチェック:算出した往復運賃合計額が、Minimum Fareを下回ってしまう
場合には、Minimum Fareに引き上げた額がその旅程における
最終的な適用運賃となる。
2.特別運賃の計算
(1). 特別運賃の種類
1. 年齢、職業等一定の資格を必要とする特別運賃(ノンプロモーショナル運賃)
2. 旅行需要を喚起する目的で設定された特別運賃(プロモーショナル運賃)
(2). 規則表の見方
1. 旅行形態
・往復旅行・・・往路と復路の運賃が同額の旅行。
・周回旅行・・・連続した航空旅行で出発地に戻る往復旅行でない旅行。
・オープンジョー・・・出発側か折り返し側の片方か両方に地上運送区間が含まれている旅行を言う。
2. 適用期間・・・シーズナリティーは、日本からの最初の国際線旅行開始日を基準とする。運賃表は目的地別に、GI,出発地、によって、出発日、曜日別に、大人の往復運賃が日本円で設定されている。
3. 平日・週末向け運賃・・・日本発北米・欧州行等のPEX運賃とIT運賃などには週末運賃が設定されている。
4. 有効期間、必要旅行日数・・・「×日発・開始」は出発日の翌日から数えて×日目。
「×月発・開始」は出発日から数えて×月目の同日。
5. 途中降機・・・24時間を超える途中滞在地点をいう。
・折り返し地点は数えない。
・地上運送区間の両端は合わせて1回と数える。(オープンジョーの両端は
折り返しとなるので数えない)
・サイドトリップの起点と終点は合わせて1回と数える。
6. 乗り換え・・・全経由地点。折り返し地点は含まない。
(3). 特別運賃の計算法
1. 計算の原則・・・特別運賃といえども、計算上は普通運賃の計算規則を基本としている。さらに、「規則表」と「運賃表」を正しく読み取る。
2. 計算の手順
1.折り返し地点の決定
↓
2.距離計算・・・往路、復路毎。
↓
3.適用運賃・・・往路、復路毎。運賃表に日本円で大人・往復運賃が記載されている。
↓
4.途中降機料金・・・数え方に注意して、ストップオーバーチャージを加算する。
↓
5.全旅程の適用運賃
運賃は本来、NUCに換算して計算するのが原則であるが、日本円のまま計算してもよい。
普通運賃の往復(RT)と周回(CT)の計算方法が重要です。他にもオープンジョーとかありますが、周回の応用で計算します。他の複雑な旅行も往復と周回に分解する。それでもダメなら、片道運賃をつなげて行く。で、RTとCTの違いですが、ぶっちゃけた話、往路と復路の運賃が同じならRT、違えばCTです。だから、たとえば【東京-ソウル-香港-台北-東京】と旅行するとして、行程の中間あたりの香港を目的地にしたとして、往路と復路の運賃が同じなら、RTです。CTの例として、わざと目的地を台北にして非対称にしてみます。それでも運賃を計算して往路『東京-ソウル-香港-台北』運賃と復路『台北-東京』運賃が同じだったらRT、違ったらCTです。まず往路運賃の計算、「東京-台北」「東京-ソウル」「東京-香港」「ソウル-香港」の直行往復運賃を調べます。取り敢えず「東京-香港」が一番高かったとします、その半額を仮の往路運賃とします。グルっと回るにしても、訪問地同士間の運賃のうち一番高いところのお代は頂きますってことです。(HIPチェック) 復路は単純に「東京-台北」往復の半額です。(訪問順とは逆なので注意)次に「東京-台北」の寄り道として、ソウルと香港に追加料金なしで寄れるかチェックします。「東京-台北」のMPM(最大許容マイル数)と往路「東京-ソウル」+「ソウル-香港」+「香港-台北」のTTPM(総飛行距離)を比較して、TTPM≦MPMなら追加料金なし。オーバーしてたら、その割合に応じて5%刻みで追加料金が発生します。ただしオーバーするにしても25%増しが限度。(この例では25%増しを軽くオーバーします)
この追加料金を加えた往路運賃が正式の往路運賃になります。オーバーしなかったとして、全体として、安く上がってないかチェックします。往路運賃+復路運賃と直行往復のうち一番高かった「東京-香港」往復運賃を比較します。往路運賃+復路運賃の方が高ければ、それが正式な周回運賃。仮に安かった場合は「東京-香港」往復運賃が正式な周回運賃になります。
(1). TPM (Ticketed Point Mileages) Deductions
・出発地から目的地の間に指定された地点を経由し、指定された運賃を適用する場合、TPMの合計から一定のマイル数を差し引くことができる。
(2). HIF(Higher Intermediate Fare)
1. HIF(HIP)チェック
・1つのフェアーコンポーネントの始点と終点の直行運賃より、高額な中間地点の
運賃のことをHIF=中間高額運賃といい、中間地点を含む運賃計算では必ずこのHIFが存在するかどうかをチェックしなければならない。
2. HIFを含む計算法
・距離計算 始点→終点で行う
・適用運賃 HIFが存在する場合には、始点-終点の運賃の代わりに、HIFを使用する。
・割増し 距離計算の結果、割増しがある場合には、HIFを割増しさせる。
(3).CTM(Circle Trip Minimum Fare)
1. CTMチェック
・周回旅行の場合、運賃の合計額は、出発地からすべての途中降機地点行きの
直行往復運賃のなかで、最も高額な直行往復運賃を下回ってはならない。
この最も高額な直行往復運賃のことを、その旅程における“Minimum Fare”
(最低運賃)といい、算出した運賃の合計額がMinimum Fareを下回る場合には、
Minimum Fareに引き上げた額がその旅程における最終的な適用運賃となる。
2. CTMの計算方法
・距離計算:通常どおり行う。
・適用運賃:HIPチェックも含め通常通り行う。
・CTMチェック:算出した往復運賃合計額が、Minimum Fareを下回ってしまう
場合には、Minimum Fareに引き上げた額がその旅程における
最終的な適用運賃となる。
2.特別運賃の計算
(1). 特別運賃の種類
1. 年齢、職業等一定の資格を必要とする特別運賃(ノンプロモーショナル運賃)
2. 旅行需要を喚起する目的で設定された特別運賃(プロモーショナル運賃)
(2). 規則表の見方
1. 旅行形態
・往復旅行・・・往路と復路の運賃が同額の旅行。
・周回旅行・・・連続した航空旅行で出発地に戻る往復旅行でない旅行。
・オープンジョー・・・出発側か折り返し側の片方か両方に地上運送区間が含まれている旅行を言う。
2. 適用期間・・・シーズナリティーは、日本からの最初の国際線旅行開始日を基準とする。運賃表は目的地別に、GI,出発地、によって、出発日、曜日別に、大人の往復運賃が日本円で設定されている。
3. 平日・週末向け運賃・・・日本発北米・欧州行等のPEX運賃とIT運賃などには週末運賃が設定されている。
4. 有効期間、必要旅行日数・・・「×日発・開始」は出発日の翌日から数えて×日目。
「×月発・開始」は出発日から数えて×月目の同日。
5. 途中降機・・・24時間を超える途中滞在地点をいう。
・折り返し地点は数えない。
・地上運送区間の両端は合わせて1回と数える。(オープンジョーの両端は
折り返しとなるので数えない)
・サイドトリップの起点と終点は合わせて1回と数える。
6. 乗り換え・・・全経由地点。折り返し地点は含まない。
(3). 特別運賃の計算法
1. 計算の原則・・・特別運賃といえども、計算上は普通運賃の計算規則を基本としている。さらに、「規則表」と「運賃表」を正しく読み取る。
2. 計算の手順
1.折り返し地点の決定
↓
2.距離計算・・・往路、復路毎。
↓
3.適用運賃・・・往路、復路毎。運賃表に日本円で大人・往復運賃が記載されている。
↓
4.途中降機料金・・・数え方に注意して、ストップオーバーチャージを加算する。
↓
5.全旅程の適用運賃
運賃は本来、NUCに換算して計算するのが原則であるが、日本円のまま計算してもよい。
2010-12-03 00:00
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コメント(4)
こんにちは~☆
by とまと (2010-12-03 11:59)
今年もどこかへ豪華な飛行機で行かれるんですか?
フランスみたいな~ww
by ろん (2010-12-03 13:45)
オヤジは、あまり国際線に乗らないから、
こういうキマリがわからないんですねぇ~。
by オヤジ (2010-12-04 08:18)
旅行業務取扱主任者にでもなって転職することを考えられているんでしょうかwww
by pechapon (2010-12-04 12:41)